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笑顔になる心理学~可能性を引き出すメンタルトレーニング~

子どもに対して怒らないほうがいいの?

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怒らないほうがいいの?

教えないスキル~著者:佐伯夕利子 1冊の本との出会い

親や指導者から

子どもや選手に対して

怒らないほうがいいんですか?』と

よく質問をうけます。

 

私自身もこの事に関して悩みました。

 

私は、

子ども、選手とリスペクトし合い、

本音で話しができる関係性を築きたいと

考えています。

 

何を言ってもダメ出しされる環境では、

人は心のシャッターを下ろし、

何も意見しなくなります。

そうではなく、何を言っても受け入れてもらえる

安心安全な環境でこそ、

成長できると信じてます。

 

『じゃ、怒らないほうがいいのか?

 それでは、子ども、選手が甘えて

 好き勝手してしまうのでないか?』

そんな葛藤している時に、

答えを導いてくれた本に出会いました。

 

サッカー日本代表である久保建英選手が

所属したビジャレアルでコーチを務め、

日本プロサッカーリーグの常勤理事でもある

佐伯夕利子さんの1冊です。

 

大事なのは○○○を決めること

人間だから、感情的になるのは

自然なことです。

akaakablog.com

ただ、

ネガティブなフィードバックである

叱る・怒るという言動は、

指導する人間に与えられた権現

上から目線でも許されるといった要素が、

多かれ少なかれ含まれています。

 

ところかまわず怒鳴り散らしたり、

人を否定したり、

馬鹿にするのは違います。

 

子どもたちから

『監督から、

 昨日はこのプレーで褒められたのに、

 今日は同じことしたら怒られた。

 いつも日によって違うんだ。』と

いうことを耳にします。

 

大人の気分や感情ひとつで

子どもたちを振り回していたら、

選手・子どもたちからの

信頼を失ってしまいます

 

大事なのは、

【何に対して叱るのか?】

という対象となる事柄です。

そして、

指導者と選手の間で

一緒に取り組むルール

しっかり作ることです。

 

人と応対するときの基本ルールとは?

私たちは、子どもや選手にフィードバックするとき、

どんな要素に反応してしまうでしょうか?

大きく分けると、以下の3つになります。

  1. 姿勢、態度、取り組み方
  2. 適性、才能、スキル
  3. 存在、ありよう

この中で、

叱っていい要素は何番でしょう?

 

2.適性、才能、スキルはあくまで現在地であり、

その人の可能性は誰にも分りません

ただの主観でしかないのに、

『あいつには無理だ』とか

平気でジャッジしてしまいます。

もっと、ポジティブなフィードバックを

効果的に使う必要があります。

 

3.存在、ありようは、

個人の人権をリスペクトしないといけません。

能なしだ、ダメなやつ、チームにいらないなど

選手を罵倒することは、完全にNGです。

 

そして、

1.姿勢、態度、取り組み方に関して、

選手がミスをしたことは叱りません。

ミスは誰にでも起きる

挑戦して起こるミスはウェルカムです。

しかし、

選手ができるはずなのに手を抜くとか、

努力しないといけないのにさぼるとかは、

人として、チームの一員として良くないので、

ネガティブなフィードバックをします。

 

しかし、

ネガティブなことがあるということは、

逆にポジティブなこともあります。

ルーズボールをおっかけたり、

チームに勇気をもたらす頑張りには

選手、指導者、保護者みんなで

認めてあげましょう。

きっと、チームがいい方向に

盛り上がっていきますよ。

 

この【何に対して叱るのか?】

ルール違反しないように、

私たち親や指導者は、

きちんと整理しておく必要があります。

もちろん、会社やご家庭でも

このルールが大事になりますよ。

 

佐伯夕利子さんの著書『教えないスキル』では

他にも、『問い』の投げかけ方

パフォーマンスを生む言葉など

人と組織を変えるための挑戦の内容

詳しく記載されております。

是非、指導者の方、ご家庭でも

参考にしてみてはいかがでしょうか。

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MAHALO